Posted by 安達 かおる
輪ゴムでくくられた薄い年賀状の束と、スマートフォンの画面を埋め尽くす夥しい数の新年のメッセージ。その光景に改めて時の流れを感じざるを得なかった。
かつて、新年の挨拶とは「予祝」の儀式であったらしいが、郵便局が指定する年末の限られた期間に、まだ見ぬ新春を想いながら「あけましておめでとう」と筆を走らせねばならない。かつてそこには時の経過を先回りするようなゆとりと様式美が存在していたのだろう。対して、日付が変わる瞬間に鳴り止まないアプリの通知音は、まさしく「今この瞬間」を共有する現代的な合理性の産物と言えるだろう。
コミュニケーションツールの劇的な進化は、私たちの日常を一変させた。時間と場所の制約を飛び越え、しかも殆どコストをかけずにベッドに寝ころびながら他者とつながる事ができる。しかし、いつでも、どこでも、誰とでも繋がれるという当たり前の日常の裏側で、私たちは大切な何かを切り捨てられているのではないだろうかと思わざる得ない小さな事件が起こった。

先日、帰郷した折、耳の不自由な母に代わり、親戚の女性へ緊急の伝言を伝えるべく受話器を取った。しかし、返ってきたのは、こちらの言葉を撥ね付けるような強烈な拒絶であった。やむなく彼女の息子さんに連絡を試みたが、スマホはつながる事がなかった。
後に知った理由は、現代社会の歪みを象徴していた。女性は巧妙化する特殊詐欺への恐怖から、聞き慣れぬ男の声に防衛本能を尖らせていたのだ。そして息子の方も、登録外の番号を自動的に遮断する設定にしていたという。悪意から身を守るための「盾」が、皮肉にも身内からの切実な声を遮断する「壁」へと変貌していたのである。
効率化の果てに私たちが手にしたのは、容易に繋がれる自由ではなく、むしろ「繋がらないこと」を選択しなければ生きにくい不自由さだった。緊急時の連絡は電報かな?!
| 2026年01月19日 12:36
| 安達かおるのつぶやき
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Posted by さいゆ~き
遅ればせながら明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今日は「表現規制」についてチラッと書いていきたいと思います。
ここ2年くらいでしょうか、アダルトサイトでの表現規制がかなり厳しくなっています。
例えば「女子高生風の衣装」を着用した作品は閲覧制限の対象になっていて、某サイトでは販売不可になっていたりします。
制服の形状によっては「リボン」を隠せばOK…等、ちょっとハテナ?な表現方法もあります。
先日も出演者さんから「自分が出演したあの学園ものの作品は販売終了してしまったんですか?!」
とご心配の連絡をいただきました。
主にJK制服系への規制が厳しいのですが、「M男いじめ作品」への規制も厳しいんです。
分かりやすい例でいうと、コチラ↓の「人間便器オフィス 絶対屈従M男育性課 愛沢玲香」

この作品のパッケージ写真は某サイトでは別の写真に差し替えての販売となっています。
理由は、男性が首輪を付けていて、更には男性の背中に女性が座ってるため、残虐行為にあたるからだそう。
このパケ写かなりお気に入りだったので、差し替えになってしまい悲しかったです😢
このような残虐?表現のある作品はカード決済が不可になる恐れがあるため、サイト側も販売にはかなり神経をつかっている模様です。
カード会社から取引を打ち切られたらサイト側としてもメーカー側としても死活問題なので、致し方のないことだと思います。なのでサイト側を責める気は一切ありません。
問題は…カード会社は何故こんなわけ分からん規制をかけるのか?
ってことなんです。
個人的にはネットドラマの流血表現や暴力表現の方がよっぽど刺激強すぎるのでは?!と思ってしまいます。(ネットドラマは年齢制限無い作品でもけっこうグロい表現多いと思います)
何故アダルト業界や漫画業界だけこんなに規制を厳しくされるのだろうと不思議で仕方ありません。
…というわけでここ2年くらい、制服のリボンが何故か隠れているパケや、タイトルの一部の文字が塗りつぶされてるおかしな感じのパケが増えてるのはそういう理由からなんです。
あまりいろいろ書くとカード会社様からお咎めを受けてしまいそうなので…(見てないか)
愚痴はこのくらいにしておきます!
皆さま本日もお付き合いいただきありがとうございました!
| 2026年01月10日 21:30
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Posted by 安達 かおる
昭和のハイテクに敗北した、純粋すぎるバイト君の話
私の大学卒業は1976年。日本がオイルショックの荒波を越え、「よっしゃ、これからバリバリ稼ぐぞ!」と全国民が鼻息を荒くしていた時代です。
まともな就活をカットした私は幸運にも3月末ギリギリでテレビ番組制作会社に潜り込んだのですが、当時の通信手段といえば「固定電話」が絶対者として君臨。そこに「ポケベル」なる魔法の箱が登場し、「外出中なのに連絡がつくなんて、SF映画かよ!」と震えたものです。

そんなサラリーマン5年目のある日、ついに「FAX」という超兵器がオフィスに降臨しました。 「郵便を使わずに、テキストがそのまま相手に届く? どうなってるの?」 もはや魔法使いにでもなった気分でした。
事件は会議室ではなく、FAX機の前で起きていた。
ある日のこと。社長からバイト君へ「テレビ局のお偉いさんに、至急この書類をFAXしろ」と勅命が下りました。
私は別室で作業していたのですが、突如、その「偉いさん」から私宛に電話が。 受話器を取るなり聞こえてきたのは、怒髪天を突く勢いの怒声でした。
遠まわしではあったものの怒声を要約すると、「キミの会社は、私をバカにしてるのか!!(怒)」
……はて? 何のことやら。 嫌な予感がして、私はFAXが鎮座する部屋へ猛ダッシュしました。そこには、取扱説明書を片手に、必死の面持ちで機械と格闘するバイト君の姿が。
私はしばし足を止め、彼のアクションを凝視しました。 すると、驚愕の真実が判明したのです。
「戻ってくる」という名の絶望
バイト君は、何度も、何度も、同じ書類を機械に吸い込ませては、吐き出された紙をキャッチして首を傾げています。
バイト君:「……おかしいです。何度送っても、書類が戻ってきちゃうんです。」
私:「あのな~……」
そう。 紙が手元に残る=送信失敗。 彼は、律儀にも「相手に届くまで」と、同じ書類を何十回も送り続けていたのでした。
そりゃあ、受け取り側のお偉いさんもブチ切れます。 「同じ紙が無限に吐き出されてくるんだが、嫌がらせか!!」と。
あれから数十年。今やスマホ一つで動画すら一瞬で送れる時代です。 「便利になったもんだなぁ」としみじみ思いますが、便利すぎるがゆえの「現代の困った事態」もまた、増えているようで……。
(続く……)
| 2026年01月05日 12:41
| 安達かおるのつぶやき
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