18万円のレンタル衣装紛失大事件簿
「18万円のレンタル衣装」とタイトルに書いてありますが最初に弁解するとこれは御幣があります。
ちょっと説明すると長くなりますが何があったのか聞いてくださいな。
遡ること18~19年ほど前…。私がV&Rに入社して間もない頃でした。
3日間に渡る大型撮影があったのです。「女刑務所」を題材にした超ハードな内容の現場でした。
何がハードって、バイオレンスや水攻めはあるわ、虫は登場するわのとんでもない内容でした。
刑務所の中の話なので、登場人物が「女性刑務官たち」と「女性囚人たち」でした。
私は撮影前は衣装の準備を担当していて、刑務官と囚人の衣装を出演人数分手配していました。
本格的な刑務官の衣装はなかなか売ってないので、レンタル衣装屋さんを利用する事にしたんです。
衣装屋さんでは刑務官の衣装は悪用防止のため取り扱ってないとの事で、イメージに近い「警備員」の制服(本物そっくり!)を数着お借りしました。
ちなみにレンタル料金は3日分で1着あたり確か1万5千円くらいだったかと思います。
じゃあなんで「18万円」の金額がブログのタイトルに書いてあるのか…。理由があるのです!
3日間の壮絶なロケを終えた朝、会社で片付けをしていたときです。
衣装屋さんからレンタルした警備員の衣装をまとめていました。
「…あれ?」
何回数えても1着足りないんです。
きっと他の荷物に紛れているだろう。
そりゃ必至に探しましたよ、ハイ。でも、どこにも無いんです。何時間探しても無いんです。
スタジオに問い合わせしても忘れ物は特に無い。
これってもしかして、ゴミと混ざって捨てた??
現場では使用した後の衣装関係は、ポリ袋にまとめることが多いんです。(濡れてたりもするので)
急いで片づけてたりすると、洗濯物が入ったポリ袋をゴミ袋と間違えてゴミを入れてしまうことがたまにあります。
ゴミがゴミを呼んで洗濯物入れのはずがゴミ入れになってた事も…。もちろん気づいた時点ですぐにゴミは取り出しますが、誰からも気づかれずにゴミとして処理された可能性も…。
まぁ撮影後はみんな疲れてるから仕方ない。
朝方に撮影から帰ってきて、ちょうどゴミの日だったので現場で出たゴミはすでに回収されている…。
咄嗟にゴミ処理場に探しに行こうとも思いましたが、現実問題そんなことしても、映画のように探し物が見つかる気なんてしなかったので諦めました。
真相は未だに謎ですが、どこか遠くに行ってしまったのでしょう。
衣装屋さんに返却するときに1着紛失したことを伝え、もちろん弁償しますとお伝えしました。
頭の中ではせいぜい弁償代金3万円くらいなのかなと世間知らずな私は甘く考えていたのです。
なんと告げられた弁償代金は…
「18万円」
でした。オーダーメイド製品のためこの金額になってしまうと。
これは会社には絶対に言えない、自分で解決するしかないと思いました。
会社に言えば払ってくれるとは思いましたが、クビになる!と思ったんです。
ただでさえ日々ミス連発のポンコツ新人ADが18万円も損失を出したなんて、絶対に会社にバレたらいけない。
そこで私は全財産をおろして(それでも足りなかったから親に数万円借りて)後日、衣装屋さんに18万円払って会社にバレずに処理したのです。
このときはショックが大きくてしばらくメンタルダウンしてましたね。
不眠不休で働いたのに18万円を損することになるなんて…。
それからはレンタル品はどんなに疲れていようとロケが終わったその日に数確認&自己管理をして、あれから紛失は1回もしてません。
(何事も経験じゃ!)
ちなみにそのときの作品がコチラ↓
「壮絶・女刑務所」
タイトルに偽りなくマジもんで壮絶です!!
そして出演者が超豪華!(当時の大人気スカドルも出演しています♡)
女優さんしか登場しないので、レズプレイが見たい方にもオススメ♪
コチラからサンプル画像等を確認出来ますのでぜひチェックしてみてください!
本日も長文にお付き合いいただきありがとうございました!
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